体も心も温まる土鍋 「土鍋」
信楽・伊賀などで多く作られた土鍋 土鍋は、熱に強い土鍋用の土でないと簡単に割れてしまいます。耐熱土はペタライトの成分が含まれています。熱に強く、熱膨張が少ないため割れません。
土鍋には、自然からとれたそのままの土で作る物と人工的に調合(ブレンド)した土で作る物があります。人工的と聞くとあまりよいイメージがないかもしれませんが、例えばコーヒー豆などもブレンドすることで目的とする味を出すことができます。
土もブレンドすることで「炎に強く」、「ヒビ割れが少なく」、「カビも生えない」土を作り出すことができます。天然の土(山から掘り出したままの土)を使った土鍋はざっくりとしていて水が染みやすく、割れやすい、カビや汚れが出るなどの欠点もあります。ですが天然の土で作った土鍋は食材の芯までじっくりと火が通り、熱による沸騰をあまりないため食材の味が大きく違ってくるそうです。天然の土の伊賀の土鍋などは料理人に愛されています。調合した土で作る土鍋は熱効率がよく、沸騰するために味が劣りますが、手入れが簡単です。 (土鍋作品の作り方を手つくりで学ぶ作り方陶芸教室師楽)
土鍋には「ヒビが入る」ことがあります。このヒビは土鍋を直火にかけたときに膨張を調整する働きがあります。 使うときにおかゆを炊くとよいといいますがこれはヒビ割れの目留めとなるからです。 「少しのヒビ割れは火に掛けるたびに膨張を繰り返すので必要な物です。あまり気にしなくて大丈夫です。」(師楽トップページはこちらから)