土と炎と偶然が織り成す美 備前焼
備前焼―びぜんやき とは岡山県備前市周辺を産地とする陶器・炻器(無釉陶器)日本の六古窯の一つに数えられます
備前焼は釉薬を使わず松割木で焼き締めますが炎のあたり方や灰のかぶり方によって表面に様々な模様や色合いが生じます。備前焼の最大の魅力は素朴な自然美と偶発的な面白さに真髄があるといえます。自然な渋みの風情が好まれます。花入れにすれば花が長持ちし、酒器にすればお酒が美味しくなります。機能性の面でも愛好者の多い焼物です。※六古窯…信楽・備前・丹波・越前・瀬戸・常滑のことをいいます。 (陶芸備前焼の手作り作品の作り方)
土と炎による焼物が備前で、2つと同じ物がないのもこの焼物です。窯の中では炎が偶然作り出す色があり その偶然が焼物の世界では景色となり備前の火色にはさまざまな色があり窯の中で薪の灰が炎とともに舞い上がりその灰と炎によって備前の土が窯変します。炎は器と器の透き間を流れるようにはしります。その流れはとても美しく時間を忘れさせてくれます。