『備前焼き』陶芸手作り作品の作り方

炎の芸術 備前焼

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土と炎と偶然が織り成す美 備前焼

備前焼―びぜんやき とは岡山県備前市周辺を産地とする陶器・炻器(無釉陶器)日本の六古窯の一つに数えられます

備前焼は釉薬を使わず松割木で焼き締めますが炎のあたり方や灰のかぶり方によって表面に様々な模様や色合いが生じます。備前焼の最大の魅力は素朴な自然美と偶発的な面白さに真髄があるといえます。自然な渋みの風情が好まれます。花入れにすれば花が長持ちし、酒器にすればお酒が美味しくなります。機能性の面でも愛好者の多い焼物です。※六古窯…信楽・備前・丹波・越前・瀬戸・常滑のことをいいます。     (陶芸備前焼の手作り作品の作り方)

土と炎による焼物が備前で、2つと同じ物がないのもこの焼物です。窯の中では炎が偶然作り出す色があり その偶然が焼物の世界では景色となり備前の火色にはさまざまな色があり窯の中で薪の灰が炎とともに舞い上がりその灰と炎によって備前の土が窯変します。炎は器と器の透き間を流れるようにはしります。その流れはとても美しく時間を忘れさせてくれます。

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備前の土は黒く弾力性のある土で備前であっても掘り出す場所や精製の仕方によって変わります。木目の細かいほど水ヒして時間と手間を掛けて土を作っています。

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時代が移り変わっても変わらない昔ながらの焼き方です。炎を見ていると時間を忘れ炎と人の関係、営みを感じます。

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炎の色のような赤い火色備前の土では出ます。この土でないと出ないブラウン白の中にこげ茶色が出ます。

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備前では生の土にワラを巻きます。(ヒダスキ)これによって土の表面が赤く焼けワラの後が模様となります。

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窯から出したときはワラがこのように白い縄状に残っています。灰になったワラは触れると簡単に崩れてしまいます。

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青備前 炎が還元状態で強い炎によって器の表面に金属的な色があらわれ、それが光によって青く見えます。窯の場所によってまれに出来るのがこの青備前です。

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口の小さい徳利は大変難しく、このように指先で口の形を整えます。備前の徳利は景色もよく酒の味も変わります。              (備前焼きの手作りの作品の作り方)

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灰かぶり穴窯や登り窯で薪の灰が炎によって降りかかった状態で灰かぶりやごまのように降りかかった物を「ごま」とも呼びます。  (東京で産地のやきものの手作り作品の作り方を学ぶ)