柔らかな質感 布目化粧
![DSCF9917](https://www.sirak.jp/wp-content/uploads/2014/04/DSCF9917-265x325.jpg)
布の質感の柔らかな陶器 布目の器
布目の産地は あまり無く 美濃などで織部の器を作るときに型を多く使い角鉢 変形鉢などを作るときに布の質感の織部の器を多く見るかとが出来ます。
布目のある伝統工芸は多く 布地の縦糸と横糸が交差して出来る布の紋様で これを工芸では紋様として生かしたりその物の強度を出すために 使うなどしました。陶芸では布目瓦がよく知られています。これは 粘土で瓦を大量に生産するために 用いた技法で 瓦は型を使い粘土の板を型に押しあて そのときに 型から粘土を はがしやすくするために 布を使いました。布目の初期の技法は 紋様としての物ではなく 粘土を型などから はがしやすくするための物でした。この布目が瓦は奈良から平安時代によく作られています。布目装飾の始まり・・
布目技法が使われたのが 型を多く使う 織部焼きの器です。この織部の器も 型からはがしやすくするために この布目を用いました その後 布目が 装飾として用いられるようになり 近年では布目と化粧象嵌を組あわせた作家も多く 布目の魅力は陶器でありながら 陶器の質感を布の質感で和らげ 肌触りを感じることの出来る器が布目の器です。(師楽トップページはこちらから)
![DSCF9082](https://www.sirak.jp/wp-content/uploads/2014/04/DSCF9082-225x145.jpg)
1.粘土の塊をタタラ板を使いスライス ここでは型を使い布目の鉢を作ります。始めに スライスして粘土の板を作ります。(手作り布目白化粧象嵌作品の作り方・技法)
![DSCF9083](https://www.sirak.jp/wp-content/uploads/2014/04/DSCF9083-225x145.jpg)
このとき粘土の板にコテを使い布を張り込む 布目は強くいれ 縁にも布目を入れる。
(手作り布目白化粧象嵌作品の作り方・技法)
![DSCF9084](https://www.sirak.jp/wp-content/uploads/2014/04/DSCF9084-225x145.jpg)
このとき布は張つた状態で型に粘土をのせ 均一に力を掛け丁寧に鉢の形を整える。
(手作り布目白化粧象嵌作品の作り方・技法)
![DSCF9087](https://www.sirak.jp/wp-content/uploads/2014/04/DSCF9087-225x145.jpg)
白化粧を塗り化粧象嵌を施す。化粧はは薄すぎても 濃すぎてもだめ 万遍無く均一に塗る。
(手作り布目白化粧象嵌作品の作り方・技法)
![DSCF9089](https://www.sirak.jp/wp-content/uploads/2014/04/DSCF9089-225x145.jpg)
布目には 生に化粧を塗るやり方と 素焼きの物に塗るやり方があります。師楽では はがれるトラブルをなくすために生に化粧をしています。
![DSCF9090](https://www.sirak.jp/wp-content/uploads/2014/04/DSCF9090-225x145.jpg)
型から外し 内側にも白化粧を丁寧に塗る。
(手作り布目白化粧象嵌作品の作り方・技法)
![DSCF9091](https://www.sirak.jp/wp-content/uploads/2014/04/DSCF9091-225x145.jpg)
布をはがすと 柔らかな質感の布目が現れます。布目を入れる布はここでは蚊帳を使っています。
![DSCF9099](https://www.sirak.jp/wp-content/uploads/2014/04/DSCF9099-225x145.jpg)
布目の器は 手作り感のある器が 布目が生きると思います。
(手作り布目白化粧象嵌作品の作り方・技法)