粘土は乾き方の違いで形の成形も変わる。

 粘土から考える物作り陶芸

陶芸では、粘土の素地(胎土)を求める品物の姿に成形し、窯で加熱することで強度を高め、硬化させ、形を固定させる。陶芸に用いられる素材の性質には地域により大きなバリエーションがあり、このために各地域に独特の焼きものが生まれる。この粘土により産地が出来 粘土の違いで 大きく焼き物の出来上がりも 変わります。師楽の陶芸体験では この粘土の違いを知ることが出来ます。陶芸=粘土(土)といっても過言ではありません。

陶芸の作り方の流れ

「土練り」成形を行う前に、胎土の中に入った空気を取り除く必要がある。この作業は脱気と呼ばれ、真空土練機を使うか、もしくは手で土揉み(土練り)して行われる。土揉みには胎土全体の水分含量を均一にする働きもある。胎土の脱気・土揉みが済むと、さまざまな技法を用いて成形が行われる。成形した胎土は焼く前に乾燥される。乾燥にはいくつかの段階がある。「半乾き」は水分がおよそ15%の段階を指す。この段階の胎土は非常に堅固で、可塑性は大きくない。削りや、取っ手の取り付けなどはこの段階で行われることが多い。「絶対乾燥」は水分が(ほぼ)0%となった段階を指す。焼く前のものは生素地と呼ばれる。この段階の胎土は非常に脆く、簡単に壊れてしまう。
「成形の方法」 陶芸の成形にはさまざまな方法がある。
手びねり。ネパールのカトマンズにて
手びねりは最初期から存在した手法である。球、板(板作り)、紐(紐作り)などの形をした粘土を手でこねて形を作る。手で成形した器の部品は、胎土と水の水性懸濁液であるスリップ(フランス語版)(泥漿)を用いて結合されることが多い。手びねりは轆轤による成形より時間がかかるが、器の大きさや形をよりきめ細かく制御することができる。迅速で反復しやすい他の技法はテーブルウェアのようなぴったり合った揃いの器を作るのにより適している一方で、ただ1つしかない芸術作品を生み出すには手びねりの方が良いと考える陶芸家たちもいる。


 

陶芸ろくろ-1
陶芸ろくろ-2

「轆轤」 昔ながらの足踏み式轆轤(蹴轆轤)。ドイツのエアフルトにて

轆轤による成形では、粘土の球が鏡盤と呼ばれる回転台の中央に置かれ、これを陶工が棒、足、もしくは速度を制御できる電動機を用いて回転させる。 電動ろくろでは回転を調節することが出来 自由に形にすることが出来ます。回転をしながら 両手で挟むように器の形を作ります。電動ろくろは始めは 回転になれなく大きくぶれてしまい失敗することもあります。が慣れると面白いので 一度 経験してみるのも良いかと思います。

 

陶芸のイメージとしての轆轤は回転させ 手でつまみ粘土を伸ばし 器としての高さを出します。その際 道具としてコテや シッピキ・エコ手などを使い形を成形していきます。作る物により 道具も様々で 多くの陶芸家は 道具を自分で作る方も多く こだわると 自分にあった道具を考えるようになります。陶芸は こだわるところから始まる もの作りです。

師楽陶芸教室では この昔ながらの蹴轆轤と電動ろくろがあり 陶芸体験も出来ます。お近くの町田市・相模原市相模大野の方も陶芸ろくろ体験に参加ください。(師楽トップページはこちらから)